展示場はどのように見るのが正解?住宅展示場の活用方法を徹底解説します。注文住宅を知る10の記事

家づくりを検討するときに、展示場を見たという方は多いです。

最終的に建売住宅を購入、展示場に入っていない工務店で建築したとしても、1度は総合展示場に足を運ぶことをおすすめします。

展示場を見た方が良い理由は以下3つです。

  • 実際の建物を見ることで自分の好みの内外装がわかってくる
  • 最新の構造や設備を見ることで住宅への知識が増える
  • 担当者と話をすることでやるべきことがみえてくる

展示場の活用をおすすめしますが、上手に活用しないと興味のないハウスメーカーの担当者につかまり時間の無駄になるなんてこともあり得ます。

今回は展示場を上手に活用するためのコツと、注意点をお伝えします。これから展示場に行こうとしている方、必見です。

実は展示場に行く前の下調べが重要

展示場へ行く前に情報収集をしましょう。

情報収集をせずに展示場に行くと、外観や看板、スタッフの呼び込みで展示場へ入るかの判断をしなければなりません。その為、いざ展示場に入ってみると自分の家づくりの考えとマッチしていないハウスメーカーを見ることになる可能性もあります。

事前に下調べをしてから展示場に行くと、気になる展示場だけを見ることができ、無駄な時間が少なくなります。

情報収集の方法ですが、インターネットで行いましょう。

まず、自分が行こうとしている総合展示場のホームページを見てどのハウスメーカーが入っているのかを確認します。

確認したらそれぞれのハウスメーカーのホームページを確認しましょう。ホームページを見るときのポイントは、デザイン性よりも構造や性能、会社の考え方や取り組みを重点的に確認しましょう。

資料請求もインターネットからできますが、届くまでに時間がかかる上に実際に展示場へ行くと資料はもらえますので、この段階ではインターネットの情報だけあれば十分です。

ノートに書き出しましょう

共感できる点があり、もっと詳しく知りたいハウスメーカーがあったら1記事目にご紹介したノートに書き出しましょう。その時に必ず、ハウスメーカーの名前だけでなくどこが気になるか等、疑問点を具体的に書いておきましょう。

見学したいハウスメーカーが絞れたら展示場見学のスケジュールを組みます。

しっかりと担当者の話を聞きながら展示場を回ると、1日に回れる展示場の数は2~3社だと思います。途中で子供がぐずり、担当者から多くの情報を伝えられて頭がこんがらがってしまって思うように見学できないなんてこともよくあります。

その為、1日で2~3社を回り、何日かけてどこのハウスメーカーを見るのかしっかりと計画しましょう。

いざ展示場へ!行くのにベストな時期や時間帯は?

では展示場へ行くときに、おすすめ時期と時間帯をお伝えします。それは、イベントがある土日の早い時間か夕方、またはイベントがない土日の13時~15時です。

まず、イベントがある土日の早い時間か夕方についてです。

まずイベントとは、総合展示場内で行うイベントのことです。

人気キャラクターのショーやフードサービスなど様々な内容で毎月開催されており、イベントの日には多くのお客様が訪れます。その為、イベントの前後の時間では展示場に多くの人が押し寄せ、ゆっくりと担当者の話を聞くことができない可能性があります。

土日の早い時間か夕方は狙い目

ショーなどのイベントは、11時頃からと14時頃からの2部構成で行うことが多いので、この前後の時間帯は避けた方がよいでしょう。

しかし、イベントの日はお客様がたくさん来るということをハウスメーカー側もわかっていますので、優秀な担当者が多く待機している場合も多いです。その為、イベントのある土日の早い時間か夕方は狙い目です。

逆にただ内装を見てみたいだけというハウスメーカーは、あえて混み合っている時間帯に行ってササっと見て回ってもいいでしょう。イベントの情報は総合展示場のホームページに掲載してありますので必ず確認してから行きましょう。

ゴールデンタイム

次にイベントがない土日の13時~15時頃です。イベントがない日は、展示場にいる担当者が少ないことがあります。人気な担当者は通常の土日ですと、自分の契約の為の打合せをしていることが多いからです。

そのような日は13時~15時のゴールデンタイムと言われる時間を狙いましょう。

優秀な担当者であれば、午前と夕方に打合せを入れて、ゴールデンタイムには展示場に待機して新規のお客様の接客をしようとスケジューリングしている担当者も多いです。その為、その時間帯を狙って行ってみましょう。

平日はそもそも展示場を開けていないハウスメーカーもあります。

どうしても平日しか展示場へ行けない場合は事前にインターネットか電話でハウスメーカーに予約を入れることをおすすめします。また、水曜日はほとんどのハウスメーカーが定休日ですので注意しましょう。

展示場で見るべき聞くべき5つのポイント

初めて展示場に行くときは、自分のことを話すよりもそのハウスメーカーのことを知るために担当者と話をしながら、展示場を見て回りましょう。

内装デザインや広さの感覚を確かめる

様々な展示場を見ると思いますので、それぞれのデザインをしっかりと記憶しておきましょう。

覚えておけない方は、スマホのカメラで撮影しておいても大丈夫です。一部のハウスメーカーでは展示場の撮影をお断りしていますが、多くのハウスメーカーは撮影を許可してくれると思います。

気に入ったポイントを様々な角度から撮影しておくことをおすすめします。

また、インターネットや資料で分からない点が、実際のサイズ感です。展示場では家具も設置してありますので空間の広さの感覚を覚えておくといいでしょう。

情報収集時にわからなかったこと、もっと知りたかったことを質問する

インターネットで情報収集した時の疑問点や知りたいことは必ず質問して解決させましょう。また、説明を受けても記憶に残しておくために資料を必ずもらうようにしましょう。

そのとき聞きにくくて曖昧にしてしまうと、もう1度聞きに行かなければならなかったり、本当は自分に合う会社だったのにそれに気づかず候補から外れてしまう可能性もあります。

担当者がどのようなタイプか見極める

ハウスメーカーでは多くの場合、最初に接客してくれた担当者が自分たちの担当の担当者になります。その為、その担当者が自分達のタイプに合っているのかを見極めることは非常に大切です。

担当者の接客にはその人の性格がとてもよく表れています。自分ばかり話をしている担当者はお客様の意見を尊重してくれない場合が多いです。逆に、経験がまだ浅い担当者であっても、わからない質問を持ち帰り、調べてから回答してくれるというような誠実な担当者であれば信用度は増します。

ぜひ担当者もその会社の商品の1つだと考えてしっかりと見極めましょう。

会社の強みや担当者の考えを聞く

ホームページに掲載されていた家づくりに対する考え方に共感した場合は、必ず担当者に家づくりへの考え方や会社の強みを聞いてみましょう。

うまく答えられない場合は、その考えが会社に浸透しておらず、ただホームページ上で謳っているだけの可能性があります。それでは、自分達が考えている家づくりとはかけ離れてしまう可能性があります。

また、ホームページには載っていない会社の新しい取り組みや考えを聞けるいい機会にもなるかもしれません。ぜひ会社の考えや強み、担当者の家づくりに対する思いに共感できるハウスメーカーと話を進めてみてください。

実際に建てた家の間取りや写真を見る

担当者に自分が担当して建てた家の間取りや写真を見せてもらいましょう。

大手ハウスメーカーになればなるほど展示場と実邸のデザインが大きく違ってくることも多いです。また、ホームページや資料に載っているお客様の家は、お金をかけて建てた家の場合が多いため、あまり参考になりません。

案内してくれた担当者が最近担当した家の写真や間取りを見せてもらい、自分が建てる家のいいイメージができるか確認してみましょう。

この5つのポイントは必ず実践してください。あとは担当者からの説明をしっかりと聞き、住宅に関する知識を徐々に蓄えていきましょう。

展示場を利用する時の注意点

展示場に行くと、その後にしつこい営業を受けたり、子供がハウスメーカーのスタッフに思わぬ迷惑をかけてしまう可能性もあります。

そのようなことがなく、スムーズに有意義な展示場見学をする為に注意すべき3つのことをお伝えします。

気に入ったハウスメーカーだけアンケートに回答する

展示場に入ると必ずアンケートの記入をお願いされます。

担当者はこのアンケートを元に、お客様へ電話や訪問をして営業をかけてきます。その為、最初の段階ではアンケートはお断りしましょう。「全てのハウスメーカーにお断りをしています。」とお伝えして大丈夫です。

そして、案内を受けた後に話を進めたいハウスメーカーだと思った場合は、アンケートを記入するようにしてください。

そうすることで、無駄な営業を受けずに家づくりを進められます。

子供への配慮をしっかりする

まず展示場に入る前に必ずトイレに連れて行っておきましょう。

1回展示場に入ると1時間以上接客されることもあります。しかし展示場内のトイレは使えない為、トイレに行きたくなったら1度外に出て会場内のトイレへ連れて行かなければなりません。

子供が途中でトイレに行きたいと言い出すと話をきちんと聞けない場合もありますので注意しましょう。

また、展示場見学中はハウスメーカーのスタッフに子供の面倒を見てもらってもいいと思います。

そのようなスタッフがいない場合は子供を抱っこしたり手をつないで、自由に動き回れないようにしましょう。展示場内は段差があったり様々なインテリアが設置してあります。

話に夢中になって子供から目を離すと、けがをしてしまったり、展示場の備品を壊してしまうこともありますので注意が必要です。

また面倒を見てくれるスタッフがいるハウスメーカーであれば、打合せをすることになっても毎回子供を預けることができますので安心して家づくりに集中することができますのでおすすめです。

また子供に限らず、展示場を見るときは必ず靴を脱ぎますので、歩きやすく脱ぎ履きのしやすい靴をおすすめします。

展示場を1つ見終わったら休憩しつつノートに記入をする

担当者から長い展示場案内を受けると1つ見終わるとぐったりと疲れることも多いです。

そこですぐに次の展示場へ行かずに休憩をして、見たハウスメーカーの印象を家族で伝え合いましょう。そこで印象に残ったことは必ずノートにメモするようにしてください。

そして、脳をすっきりさせた状態で次の展示場を見ましょう。疲れた状態で担当者の話を聞くと、どんなにいい話をしてくれていても頭に入ってこないなんてことになりかねません。

ハウスメーカーを平等に検討するためにも、気持ちにゆとりをもって展示場を回ってください。

まとめ

展示場をうまく活用すればスムーズでストレスなく家づくりができますし、うまく活用できないと長時間にわたって担当者の話を聞くだけの疲れる場になってしまいます。

展示場を見ることはいい住宅会社を選ぶためのお見合いみたいなものです。

ぜひ自分に合う、自分が建てたいハウスメーカーなのかをしっかりと見極めてください。そして、デザインや間取り、構造・性能実験などの、実際に展示場に行かなければわからない情報をできるだけ多く吸収してください。

展示場を見ることで、自分達の家づくりのバロメーターを測ることができます。

ぜひ展示場をうまく活用して、自分に合った家づくりを進めていきましょう。