住みやすい家にするためには、どのような工夫が必要でしょうか?
間取り?断熱性能?家事楽にする設備?
どれも正解です。
しかし、これらにプラスしてコンセントや配線について考えることで、住みやすさはかなり上がります。
今回は、住みやすい家を建てるためのポイントの1つである、コンセントや配線計画についてお伝えしていきます。
住みやすい家とコンセントの関係性
では、住みやすい家とコンセントにはどのような関係性があるのでしょうか。
コンセントについて考えられた家では、次のようなメリットがあります。
適切な場所で電化製品を使える
コンセントが適切な位置にあれば、使いたい家電を使いやすい場所で使用することができます。
それによって、家事の効率が上がったり、空間を有効的に使うことが可能です。
例えば、掃除機がかけやすい位置にコンセントがあれば、ストレスなく掃除をスピーディーに行うことができます。
部屋の中を行ったり来たりするのは、ストレスが溜まりますし疲れますもんね。
また、空気清浄機などの置き型家電の置く位置をあらかじめ考えておけば、空間を無駄なく使うことができます。
視覚的なストレス減少
いまのお住まいで、写真のようなコンセントの使い方をしている方はいないでしょうか。
いわゆるタコ足配線というやつですね。
タコ足配線は見た目が悪く、空間がごちゃごちゃして見えてしまいます。
掃除をしても部屋がきれいに見えないと、ストレスが溜まりますよね。
また、テレビ周りの配線がすっきりしていないと、テレビを見ていても配線が気になってしまいます。
視覚的なストレスを軽減させるためにも、コンセントについて考えることはとても大切です。
安全性の向上
コンセントや配線を考えることで、住まいの安全性の向上にもつながります。
コードが長いと足を引っかけてケガの原因になります。
また、子供やペットがコンセントにいたずらをして、最悪命を落とす危険性もあるのです。
そのようなことがないように、コンセントや配線についてしっかり考えてみましょう。
このようにコンセントや配線について考えると、実用性・精神面・安全性において大きなメリットが生まれ、住みやすい家につながります。
コンセントを計画するときに注意すべき3つのポイント
では、コンセントを計画するときに、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。
注意すべきポイントを3つお伝えします。
コンセントの最適な位置を考える
まずはコンセントの位置について考えましょう。
コンセント位置を考えることで実用性と安全性が高まります。
拓建ホームでもご提案しているダイニングのコンセントの例を紹介します。
上の写真のように、ダイニングテーブルの高さに合わせてコンセントをつければ、ホットプレートを使ってもコードにつまずくことはありません。
また、手元でスマホやパソコンの充電ができるため、テレワーク用のデスクとしてもダイニングを活用できます。
また、あらかじめ家具の置き場や大きさを決めておくことも重要です。
そうすることで、家具と被って使えないコンセントがあるという後悔や、家電とコンセントが遠くてコードが目立つなどの失敗をなくすことができます。
生活イメージを具体的に持って、コンセントの高さ・位置を考えましょう。
配線の隠し方について考える
家電からごちゃごちゃと延びているコードは、見栄えも悪くホコリも溜まりやすいですよね。
住んでからコードに関する後悔をしないためにも、配線計画を立てることは非常に大切です。
特にテレビ周りにはたくさんのコードがありますので、配線の隠し方についてしっかりと検討する必要があります。
壁掛けテレビの場合、テレビとテレビ台の間に隙間が空いているため、配線が目立ちやすいです。
上の写真では、コンセントをテレビの高さに合わせて設置して見えないようにしていたり、壁の裏に配線を回してテレビとデッキをつなぐなどの工夫をしています。
どちらの工夫も建築段階から計画が必要ですので、配線をすっきりさせたい場合は早めに設計士に相談してください。
また、パソコン機器周辺もコードが多いです。
パソコン、プリンター、ネット関係などたくさんありますよね。
こちらも壁の裏側や収納の中に配線を隠せるようにすることですっきり見せることができます。
拓建ホームは今回ご紹介したアイディアを始め、他にも様々な提案が可能です。
ぜひご自身がすっきりさせたいポイントをお伝えください。
使いやすく見栄えもいい配線計画をご提案します。
コンセントが適切な数なのかを考える
3つ目のポイントが、コンセントの数についてです。
コンセントの数が足りていないと、タコ足配線をしなければならなかったり、購入しようと思った家電を諦めなければなりません。
また、遠くのコンセントしか余っていないと、延長コードを使わなければならず不便です。
では、どのようにコンセントの数を決めればいいのでしょうか。
基本的には、住宅会社がその家に合ったコンセントの数を考えて図面を作ります。
お客様はそのベースとなる図面を元に、考えていきましょう。
大切なことは生活のイメージをすることです。
- 6帖だから○個のコンセントがあれば平気
- ここにコンセントがあれば便利そうだから増やしておこう
このような風に考えながら、数を考えていると失敗します。
もっと具体的なイメージが必要です。
例えば、キッチンに置きたい家電の数を考えてみます。
現状のキッチンに置いている家電はもちろん、入居後に新しい家電を購入する方もいるでしょう。
将来のことも考えてコンセントの数を決めることが大切です。
また、家電置き場だけでなくキッチンでもミキサーなどの家電を使う家庭も多いです。
使う可能性があるならば、キッチン側にもコンセントを追加した方がいいでしょう。
玄関についても考えてみます。
玄関では使う家電はなくても、人目につく玄関におしゃれなインテリアやクリスマスツリーを置きたいという方は多いです。
すると、コンセントがないと不便に感じることがあります。
逆に、廊下はコンセントを減らせるかもしれません。
廊下でのコンセントの使い道は掃除機だけというご家庭も多いのではないでしょうか。
すると、コードレス掃除機やお掃除ロボットを採用している家庭ではコンセントが必要ありません。
掃除機を今後買い替えるとしても、コードがあるタイプを選ぶ可能性は低いはずです。
このように空間ごとに、イメージを膨らませていきます。
コンセントは数が多くても困りませんが、無駄な箇所があるともったいないです。
自分が使う家電や生活スタイルをよく考えて、数を決めていきましょう。
まとめ
コンセントは間取りやデザインと比べると軽視しがちな打合せですが、住みやすい家にするためにとても大切な項目です。
ポイントは位置と数と配線計画です。
間取りがすべての家族で違うように、必要なコンセントの数や位置もその家庭に合うようにカスタマイズする必要があります。
拓建ホームではお客様の生活スタイルを元に、コンセントなどの細かい部分まで丁寧に設計することを心がけています。
小さなことまでこだわり抜いてこそのマイホームです。
どんなことでもお気軽にご相談ください。